Twitter認知率・利用率とも1年前の4倍
昨年以来、TwitterやFacebookなどSNSを活用をテーマにしたセミナーや講習会が多い。
短期間でフォロワーを劇的に増加する方法とか、身近な成功事例の紹介をもとにした導入・活用術など。
2009年頃から普及を始めたミニブログの注目度はとても高いなぁ、と思っていたところ、2010年12月、インターネット調査会社がTwitter利用に関するアンケートの結果を発表した。認知率67.9%、利用率15.7%と、1年前の約4倍に増加しているという結果。
同アンケートでは、有名人のつぶやき閲覧についで、最新情報・リアルタイムでの情報収集が第3位の利用目的として挙げられているほか、回答者のコメントにも「リアルタイム」という言葉が多く見受けられ、この点、ビジネスやマーケティングに有効活用できる可能性はとても大きいと思う。
明和電機さんが東急ハンズでオタマトーンのシークレットライブをしたときも、Twitterを通してリアルタイムに情報が発信され、即時性という特徴が最大限に生かされたというのは有名な話。他にも成功事例は多い。
けれど、成功した全ての広告・販促告知がそうであるように、B2Cの集客にはターゲットオーディエンス像を正確に把握する必要がある。
先に触れたアンケートの結果では、Twitter利用者は、40代が32%、30代が30%、次いで、50代以上が26%となっており、20代の利用率は11%と30代、40代の1/3、50代以上の半分以下。
思いの他「大人」に使われているという印象を受けるのは、私だけだろうか?注目のインターネットメディアをビジネスチャンスにつなげようとする大人の目論見が見え隠れするように感じてしまうのだが…
Twitterブームはいつまで続く?
とはいえ、「知っているが登録したことはない」「名前を聞いたことがある程度」「どのようなものか知らない」を合わせると75%に上ることから、今以上に利用率が高まる可能性はまだまだ高いのだが、利用者が回答として挙げている「有名人のつぶやきをフォロー」「知人とのコミュニケーション」「リアルタイム情報収集」やTwitterのリンクを活用して企業サイト・商品サイトに誘導するという今の利用方法だけでは、限界があるのかもしれないと感じている。
「こまめにチェックしたりフォローしたりするのが面倒」
「投稿したが誰にも反応してくれないのでさみしい」
「情報量が多すぎて疲れた」
「費やす時間の割に、仕事・プライベートでも有益とは思えない」
誰しもが口をそろえて言うように、インターネットの世界は熱しやすく冷めやすい。
利用していない人たちからの回答を、じっくり考えてみると次が見えてくるような気がする。
世間一般の雰囲気にながされないように。自戒、自戒。
Twitterをビジネスにどう活用するか
「フォロワー数を増やすこと」がTwitterのマーケティング利用の全てではない。フォロワーが多い方が自分のつぶやきを読んでくれる人数が増えるに違いはないが、フォロワーだって一日中パソコンの前であなたのつぶやきを待っているわけではないはず。
だから、フォロワー数はTwitterマーケティングが成功しているか否かの判断材料にはならないと思った方が良いし、
「こんなに短期間でフォロワー数がこれだけ増えた」
と自慢する講師がいたら、ちょっと慎重に話を聞いたほうが良いと思う。
Twitterは伝播効果の高いコミュニケーション媒体であることは間違い無いし、興味・関心の高い情報であればリツイートでどんどん広がって行く。
リアルタイム、伝播効果の高さ、有名人との親近感。
Twitterのビジネス活用を模索している方々には、Twitterの媒体特性はこれだけではありませんよ、と強くお伝えしたい。
勿体ぶるようでごめんなさいなのですが、続きはセミナーでお話しようと思っています。
2011/01/28 17:06